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リノベーションで絶対に後悔したくないなら、失敗談に学ぶべし。~事例①~

2020年02月11日更新

こんにちは。森住建リノベLABOの菅原です。

これからリフォームやリノベーションをご計画の皆さんは、当然ですが「失敗したくない!」ですよね。

リフォーム、リノベーションを成功に導くコツを知るためには、経験者の生の声を聴くのが一番です。もちろん我々のような業者の声も参考になるとは思いますが、失敗談から学べることって非常に多いと思うんです。

今回から数回に分け、先輩たちの失敗談をもとに、業者選びのポイントや住宅設備の選び方、工事が始まってから起こりうる事案例、などをお伝えしようと思います。


先輩のリノベ失敗談 その1

中古物件を無事に購入し、これからリノベーション業者を選ぼうと計画中のAさん。予算は1500万円。新聞広告で頻繁に目にしていた▢▢建設と、そこそこ有名で戸建ても手掛ける△△住宅の2社に見積りを依頼しましたが、同じ内容で依頼したにもかかわらず両社の見積額には100万円もの違いが。競合に勝つために▢▢建設が大幅な値引きを提案してきたのです。Aさんは迷わず100万円も安い▢▢建設にお願いすることにしました。

しかし、打合せの段階で徐々に不安が・・・

施工事例を見せて欲しいと依頼をしても、なかなか応じてもらえない。キッチンや浴室の仕様はカタログのみで決定、などなど・・・そうこうしているうちにプランや仕様はなんとか決定し、工事がスタート。

そして徐々に形になっていく我が家を見てAさんは「失敗した!」と気づくのです。

奥様が希望したアイランドキッチンは通路が狭すぎて明らかに使いづらそう。あこがれだった小上がりの畳コーナーはいざ実際に見ると高低差がありすぎて危なそう。浴室の扉はお勧めされるとおりに引戸にしたが、奥様から「このレールの溝の中、誰がそうじするの?」とぼやかれ・・・。

完成した我が家に引っ越しを済ませた2月のある日、Aさん自身もうすうす感じていたけど口にしなかった事を、ついに奥様から言われたそうです。

「この家、寒くない?」

1500万円もの大金を費やしたのに・・・というかローンを払っていくモチベーションが・・・というAさんからのご相談でした。ずいぶん踏んだり蹴ったりでかわいそうでしたが、そもそもの業者選びから少し安易だったかもしれません。


Aさんの失敗のポイントはずばり、

①金額を優先した業者選び。 ②実物を見ない仕様決定。

最近ではある程度の知識をもって予算組みされる方も増えてはいますが、ほとんどの方は何もわからず、ざっくりと見聞きしたおおよその金額で決めるのではないでしょうか。相見積りをとった中で一番「金額交渉」にのってくれた業者を選ぶ方がほとんどです。値引きは魅力的ですもんね。値引きが嫌いな人はいません。私も値引き大好きです。

が、ここで皆さんにアドバイスを。

「一度出た見積額から値引きをさせてはいけません!」

だって、もともと使う材料やその数やグレードなどが決まっていて、工事にかかる人工さんの人数や日数まで決まったうえで出された見積りなのに、そこから安くできるっておかしいと思いませんか?

値引きするには、「見えない部分の材料費を抑える=グレードを下げる」、「工事期間を短くして人工代を抑える=短期間、少人数による突貫工事」、「元々の見積額に値引き分を上乗せ」するしか方法がありません。

部品のグレードを下げたり数を減らされても、お客様にはわかる術は有りません。「なるべく早く仕上げますね。」なんて言われたら喜んでしまう方もいるのではないでしょうか。また、そもそも元の適正価格がわからないのに、上乗せされた「値引き対応用」の金額なんてわかりませんよね。だから値引きには警戒が必要です。

見積り書を見せてもらう際のポイントは、何にいくらかかっているのか詳細をきちんと説明してくれる業者を選ぶこと、そして競合他社が出てきた場合には値引きにも応じますなど、最初から値交渉を匂わせるような業者は避けた方が無難です。

また、その業者が手掛けた実際の物件を見る事。そして見積りで提案された住宅設備がどのような仕様でどんな使用感なのかをショールームなどで実際に確認すること。実物を見ておけば、浴室引戸の溝に気付いて開き戸にしていたでしょうし、小上がりの高低差に配慮した設計をお願いできたでしょうし、アイランドキッチンが思った以上にスペースを必要とすることに気付けたはずです。流行りの物が自分たちの生活にマッチするとは限りません。

そして、Aさんの最大の過ちは、1500万円の予算を設備や見栄えに使い、ご家族や自身にとって実は優先順位が高かった「断熱」工事をしていなかった事。見た目はカッコよく新築同様になりましたが、奥様からの「寒くない?」の一言で、「失敗」を認めざるをえなくなりました。

例えば予算をもう200万円増額して断熱工事をしていたら・・・

毎月5000円の冷暖房費節約が出来れば年間6万円ずつ投資した断熱工事費をペイできる計算です。断熱性能を上げる事でヒートショックなどの健康リスクが減り、医療費の削減も見込めます。そしてなによりも、夏は涼しく冬は暖かく快適に過ごせるという、増額分をカバーしてなお余るほどの大きなメリットを産みます。


いかがでしたでしょうか。

業者選びから予算の割り振り、そして見積内容の確認。忙しい中で家づくりに割ける時間が限られる方も多いと思いますが、絶対に省いたり簡単に決めてしまわないようにしましょう。

次回は、Bさんの失敗談で、また違う注意点などを勉強していきましょう。

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